沢村賞は「達成が著しく困難」で基準緩和へ…日本ハム伊藤大海が初受賞も、クリアは「7分の3」
71年に完全試合を達成した巨人OBの高橋善正氏は「緩和はやむなし、でしょう」と、こう続ける。
「むしろ、完投数とイニング数の項目はなくしてもいいのではないか。沢村栄治さんの功績をたたえるためとはいえ、沢村さんの時代とは野球が異なる。分業制が進んだ今は投手が完投したくても、『次の登板に響く』とベンチが完投させない時代です。QS(6回3自責点以内)でよしとされ、イニング数も稼げない。ならば勝ち星や防御率など別の基準に重きを置いた方が、時代に合った賞になるのではないか。『基準をそのままに、10年に1度になっても完投型の先発に与えればいい』という意見もありますが、それだと限られた一部の投手しか受賞できず、それはそれで賞の価値が薄れかねません」
日本ハムは新庄監督が完投を推奨しても、伊藤の6完投がせいぜい。苦肉の緩和は致し方なし──。
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日刊ゲンダイでは現在、毎秋恒例の人気企画「ドラフト家庭の事情」(2025年版)を鋭意準備中。当企画では、過去に伊藤大海も取り上げている。はたして伊藤はいったいどのように育ったのか。両親が赤裸々に語った「泣き虫小僧時代」やその「意外な素顔」とは。
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