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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

11月だけで飛行機搭乗20回…プロ野球のフロントは秋が一年で最も忙しい

公開日: 更新日:

 私がホークスで編成を担当していた頃も、この時期は文字通り“移動に次ぐ移動”でした。

 秋季練習が行われている宮崎で、二軍選手や既存スタッフの契約更改のために、福岡-宮崎を往復。最も多かったのは福岡-東京の往復です。親会社との協議、FA交渉、新コーチ候補・スタッフ候補との面談。相手が関西なら関西へ、北海道なら北海道へ──必要とあれば全国どこへでも飛んでいきます。当時の手帳を見返すと、11月だけで搭乗回数は20回。機内で資料を読み込み、到着すれば交渉、終わればまた空港へ向かう──そんな日々でした。

 ある年のFA交渉では、東京で代理人との面談を終え、福岡に戻ろうと羽田空港のラウンジで便を待っていたところ、別の所属選手の代理人から突然電話が入りました。

「すぐに話したい」という要望に応じ、ラウンジの防音ブースに駆け込み、そのまま交渉に入りました。午後6時発の福岡行きを予約していましたが、交渉が長引き、便を3回変更することに。当時のスマホは電池の持ちも短く、通話中に電源が落ちてしまう。壁際のコンセントで充電しつつ、ノートPCを広げて話を続けた場面はいまでも鮮明です。ラウンジで、空港職員から「お帰りなさい」と声をかけられたこともあり、羽田空港は、まさに“第二の職場”でした。

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