11月だけで飛行機搭乗20回…プロ野球のフロントは秋が一年で最も忙しい
■航空券と宿泊費だけで100万円超
編成には、もうひとつの大きな要素──「経営判断」があります。監督人事、スター選手の大型契約、補強予算などは、親会社やオーナーの決裁を要するケースが多いのです。
現在、阪神・広島・中日を除く9球団は親会社が首都圏にあります。このため地方球団の編成担当は、11月になると東京と本拠地を何度も往復することになります。私自身も、福岡-東京を週2往復するのが常態でした。繁忙期の11月は、航空券と宿泊費だけで100万円を超えるほどです。
このように、この時期は、編成担当にとっては一年で最も忙しい時期ですが、良いことが何もないわけではありません。FA選手を獲得した時の達成感、新選手、新スタッフとの出会い……。翌年度への希望に胸が高鳴る時期でもあるのです。



















