ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

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印象的なやりとりは…

 ──具体的には?

「足の使い方でちょっと損してるところがあると思う。軸足の股関節の使い方が、うまくはまってないように見える。もっと良くなる? ええ、それこそ170キロくらいのボールを投げられるフォームになると思う。軸足の使い方があまりうまくは見えない。投げ終わった後、踏み出す足に最後まで体重が乗っていない。ちょっと三塁方向に力が逃げている感じがするので。それで真っスラしたり、シュートしたり、変なボールがいくときがあるじゃないですか。体重移動の方向がしっかり真っすぐになったら、もっとすごいボールを投げられるんじゃないかな。でも、今のバランスが、本人にとって一番いいかもしれない。バッティングのときは左足の股関節の使い方がめちゃくちゃうまいんです。でも、ピッチャーになると右足の使い方があまりうまいとは思わない。もっと良くなると思います」

 ──コーチの言うことは右から左と聞きますが。

「一応、コーチの言うことは頭で考えていると思うけど、自分のやり方でやりたいタイプなので。でも、そういう人の方がいい選手になります。質問してきたときに答える程度で大谷に技術的なことは何も言ったことがありません。これ、こんなふうになってるけど、どんな意図でやってるの?と聞くくらいでした」

 ──やりとりで記憶にあることは?

「WBCのときにスイーパーの投げ方を聞いたけど、難しかったので、これは人に教えられないなと(笑)。言うことないですよ、あんな選手に。それこそ機嫌良くやってもらえるようにするだけです。でも、彼は自分で機嫌を良くしようと、自分でできてるでしょ? いまを生きていく、一番のコツだと思う。自分で自分の機嫌を取れるって、才能だと思いますよ。自然にできてるかもしれないですけど。でも、そういうのも勉強して意識してやっているかもしれない。だって嫌なことたくさんあるはずですよ」

 ──連絡は?

「世界一になったときに、おめでとうと連絡したら、3日後くらいに、ありがとうございますと。彼はいろいろなところから言われてると思うので、返信不要と書いても、そうやって送ってくるところは律義やなと思う」(つづく)

  ◇  ◇  ◇

 続く【WBC編】は、日刊ゲンダイDIGITALで公開中。吉井氏が語った23年大会の舞台裏や、最も大変だったこと、メジャー組の扱いの難しさなどは野球ファンこそ必読だ。

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