元巨人・清水隆行がこぼした一生に一度の本音「…だってボクの立場はいつも不安定ですから」

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 清水とは入団以来の付き合いだ。プロ初安打の実況も初の単独インタビューもやった。清水が自身の不遇をグチるのを一度も聞いたことがない。今年の堀内体制で、看板倒れの助っ人キャプラーの控えに回ったときにも「チームの方針なら仕方ないスよ。従うだけですから」と冷ややかに反応したものだ。取材テープを止めて「不満じゃないの?」と重ねて質問すると、寡黙な仕事人が珍しく口をとんがらせた。

「でもね、オレ必ず奪い返しますよ。力には力でね。あの打球見たでしょう?」

 4年前の6月。東京ドームの中日戦のことだ。完封ペースのエース川上憲伸から打った驚愕の本塁打だ。「グシャッ」と当たった瞬間に打球は「フッ」と消え、知らぬ間にライトスタンドに「ワープ」したのだ。打球が割れて四方に飛散したようにさえ見えた。ラジオの実況席で、恥を承知でほえたものだ。

「何だこれは? 清水!なんと打球が見えない驚天動地のホームランです!」

 あの松井秀喜がベンチで唖然としていたらしい。

「うそでしょう? ボールがグシャッとつぶれたのが見えましたもん。打球はロケットだったね。ボクにはあんなこと出来ません。メジャー級だよ、これは」

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