日本ハム有原航平はエスコンと相性最悪 新庄監督の力になるか、足を引っ張るか
「V逸の戦犯」になりかねない
実際、有原は投球間隔が長く、間延びする傾向がある。米球界時代に在籍したレンジャーズのウッドワード監督から、「思うような投球ができないととたんにテンポが悪くなる。それも一度や二度じゃない」と名指しで批判されたほどだ。
この点について新庄監督は「捕手が工夫してリズムよく投げさせれば。(CSファイナルステージで)郡司くんに連続で投げたインコースのツーシームを増やしてもらえたら。右打者は本当にイヤ。あれがあるだけで球種が2つぐらい増えた感覚になる」と指摘。ツーシームを生かした投球をするよう助言するつもりだという。
当の有原は、指揮官が掲げた数々の目標をクリアする意気込みを示したうえで、「癖とか雰囲気とか絶対に見られていると思った。その辺は聞いてみたい」としたが、「新庄監督が有原に対し、テンポの良さを求めすぎないかが心配」とは、コーチ経験のある球団OB。
「新庄監督は投手を評価する際、必ずといっていいほどテンポの良し悪しを口にするなど、テンポが良い投手を好む。投手の投球が間延びしたり、ストライクを取れずにボールが続くと、野手のリズムが崩れる。実際、就任1年目の22年には、もっか歴代最多の通算424ホールドをマークする宮西尚生を不振を理由に二軍降格、一軍再昇格時に『打者が構える時間がないくらいのテンポで投げてほしい』と要望した。24年オフに古巣ではなくソフトバンク入りを選択した上沢直之に対し、『ちょっと育て方が違ったのかな』『凄く悲しい』などと発言して波紋を呼んだが、選手、OB間では『上沢は日本ハム時代からテンポの良し悪しが結果を左右する傾向があったため、新庄監督があまり評価していない』とみる向きが少なくなかった。実際、新庄監督は上沢がテンポ良く投球した時に限ってこれを評価する発言を繰り返していましたからね。有原のテンポの悪さにどこまで我慢できるかどうか。なにしろ有原はプライドが高い。ソフトバンクで2年連続最多勝を獲得した実績はもちろん、チーム最高年俸でもある。新庄監督の言葉に耳を貸すとも限らない。ふたりの間に軋轢が生じなければいいですが……」
さらにこのOBによれば、「有原がソフトバンク時代と同様、多くの白星を積み重ねるとは限らない」と、こう続ける。
「有原は本拠地となるエスコンフィールドとの相性が悪く、昨季まで通算3試合19イニングで、15失点(自責点13)、防御率6.16。エスコンはペイペイドームと比べて本塁打が出やすい。昨季の12球団本拠地の総本塁打数はエスコンが1位の134本。ペイペイドームの98本(5位)と比較しても明らかです。球威で押すタイプではない有原は、エスコンのような本塁打が出やすい球場では慎重な投球になり、一層テンポが悪くなりがちです」
昨季、エスコンで唯一の登板となった8月23日の日本ハム戦では、6回6失点でKOされた。序盤の二回、レイエスのソロ本塁打を皮切りに打者一巡の猛攻を受け、この回だけで4点を失った。こうした投球が続けば、いよいよ新庄監督と衝突しかねない。
「『優勝の使者』である有原が、『V逸の戦犯』にならないとも限らない」とは、前出のOBだ。


















