ケンカ別れした伊原監督から“まさかの誘い”も「何を今さら」と断った
結局、23日に選手会が折れる形で合併問題が決着。27日が「オリックス・ブルーウェーブ」としてのラストゲームに決まった。相手は合併相手の近鉄である。
伊原監督はもともと2年契約だったが、チームは首位と29ゲーム差をつけられる断然の最下位。球界再編の影響もあり、04年限りでの退任が決まった。27日の最終戦を迎えるある日、球団のマネジャーからの電話が鳴った。
「伊原さんが『最後くらい一緒にやらないか』と言っているんですが……」
野球を続ける気は全くなかった。
「何を今さら……」
そう言って“丁重にお断り”をして電話を切った。そのやりとりを聞いていた妻は「ひどいね、パパは」と呆れていた。
内心は「散々チームに迷惑をかけたというのに、最後だけノコノコと顔を出すなんて、虫のいいヤツだ」と思われるのが嫌だった。どのツラ下げてみんなのところへ行けばいいのか。そんな思いだった。
現役引退後は不思議と会う機会がない。ユニホームを着ていないときは気遣いをしてくれる家族思いの優しい人。現役時代はそのギャップに苦しめられた。でも20年以上経った今なら、仲良く話せるかもしれない。そんな気がする。


















