あの落合博満氏が認めた「天才打者」…多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器だった
坂本に「トップから45度の角度(で振り下ろす)を意識して振ってみたら?」と話したことがある。悪くなると、スイングする際に後ろの部分が大きくなる傾向があった。「45度」を意識させることで、レベルスイングに近づけるのが狙いだった。これは感覚の問題で、一本足打法の王さんを指導した荒川博さん(巨人、ヤクルトで打撃コーチ=享年86)は「55度で振るとレベルに近いスイングになる。いい角度になる」と話していた。
下半身リードで振ると、ヘッドが出てくる。打つ際、ボールが当たる面を長く見られるようになると、センターから右中間へ飛ぶようになる。
阿部同様、いいと思ったことは何でもチャレンジする。以前はもろさがあったが、最近は「変化」ができるようになった。
投手によってスタンスを広くしたり、始動を変えたり、小さい動きにしたり……。「俺はこのスタイルなんだ」ではなく、多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器。しかし、坂本も伸び悩んでいる時期があった。 (つづく)


















