G坂本勇人の“前足がめくれる癖”を克服したマル秘ドリル
2014年オフに3度目の巨人コーチに就任。この頃、坂本勇人は少し伸び悩んでいた。下半身が早くほどけてしまい、上半身と連動していなかった。私は坂本にこう言った。
「打つ時、前足のつま先が地面からめくれ上がるだろ? 前の膝とつま先を閉じてスイングをするまで我慢してみよう」
私は「壁」のつくり方を助言した。ティー打撃で「左足のヒールを上げたまま打つ」というドリルを課した。いい投手に崩されると戻すまでに何試合か時間がかかるという一面もあった。
■伸び悩んでいた男には弱点があり…
首位打者のタイトルを獲得した16年ごろから、外角球への対応がうまくなり、追い込まれてからうまく拾えるようになった。そこから長打にもこだわりを見せている。