2009年ドラフト ロッテが菊池雄星ではなく荻野貴司をドラ1指名した舞台裏

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「どこか遠慮しているような感じに見えるぞ。ユニホームを着たら、先輩後輩は関係ないというくらいの気持ちで、自分の思うようにやれ。でないと、自分の良さを発揮できないぞ」

 私の言葉が全てではないだろうけれど、荻野はその翌日に安打が出て吹っ切れたのか、それまでとは違った姿を見せた。

 開幕スタメンに抜擢するにあたり、私の中ではたとえ結果が出ないことが続いたとしても、この試合までは何があっても使うと線引きをしていた。でも、その必要は全くなかった。3、4月は32試合出場で打率.341、14盗塁、15犠打をマーク。5月に入ってますます盗塁のペースは上がった。どこまで盗塁数を伸ばすかと思っていたさなかの5月21日ヤクルト戦(千葉マリン)、二盗を試みてスライディングした際に、右ひざを故障。スライディングのタイミングがベースに近すぎたことが要因だった。

 荻野は以降、シーズンを全休することになってしまったが、5月終了時に12個の貯金をつくれたのは彼の存在が大きかった。もし荻野がいなければ日本一になれたかどうか分からない。これからもケガをすることなく、一年でも長くプレーしてほしいと思う。

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