田中将大はピンチのマウンドで「来るな」オーラを漂わせ…最初は「話聞けよ」と思った
2007年、鳴り物入りで楽天入りし、チームメートになった田中将大(現巨人)に興味津々だった。投手としての実力はどんなもんなんだろう。早く打席でボールを見てみたいと思っていた。
“初対戦”はキャンプのシート打撃。将大が打撃投手を務めた。俺は高めの直球を振り抜き、打球は高々と上がってスタンドイン。
「甲子園のスーパースターもしょせんは高校生か」
それが投手・田中将大の第一印象だった。この時すでに38歳だった俺にとって、2月のキャンプはまだまだ準備期間。体は全然仕上がっていない。
「それでも本塁打になるってことは、そんなもんかな」
その時は正直、そう思った。
オープン戦でも打ち込まれるケースがあり、「さすがに即戦力ってわけにはいかんやろうな。1年目はきっと二軍でじっくり育てるんだろう」と、思っていた。
が、野村克也監督は開幕から一軍に同行させることを決意。楽天だから可能だったのかもしれないが驚いた。後から聞けば、監督も将大を一軍に残すかどうか、ギリギリまで悩んでいたという。
デビュー戦は見事にプロの洗礼を浴びる。3月29日、ソフトバンク戦で初登板初先発。6安打1四球で6失点を喫し、二回途中KO。初勝利を手にしたのは4試合目、4月18日のソフトバンク戦。2失点13奪三振の好投で九回を投げ切り、プロ初勝利を完投で飾った。
シーズンが終わってみれば、パ・リーグ最多の28試合に登板して11勝7敗。高卒ルーキーながら2ケタ勝利を手にする。ここでも驚異の修正能力で、プロに適応してみせたのだ。アップデートしたのはチームメートやマスコミへの態度だけではなかった。
その後も将大はものすごいスピードで進化し続けた。長くプロの世界にいたけど、後にも先にも、あんな選手は将大だけだ。
普段は聞く耳を持つ将大だが、マウンドに上がると別人になる。
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