サッカー元代表・久保竜彦さん 山口県の離島での塩づくりはコロナ禍で断念…現在はサッカー教室に専念

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体が動くうちはこのまま続けたい

 35歳でプロ引退後は広島を拠点にサッカー指導者などとして活動。その活動のなかで気に入った山口県光市室積へ18年に夫婦で移住。室積からフェリーで約20分の牛島で塩作りをし、その塩を使って焙煎した“塩コーヒー”をカフェで提供していた。

「引退後はいつか自分のジーチャン、バーチャンの家のような竈と囲炉裏があって、薪で風呂をたくような家を建てて暮らしたいと思い、あちこちでサッカーを教えながら、どこがいいか探してた。そしたら牛島でうまい塩を作ってる人に出会った。塩は現役時代、ハーフタイムとかによくなめてたから興味があった。それで、『やらせてください』ってお願いして始めた。でも、コロナで牛島に2年も渡れなくなり、その間に塩釜が傷んで塩作りができなくなって。残念やけど、今、子どもらと球蹴るのも楽しいやけん、体が動くうちはこのまま続けたい。知り合いのツテや日本代表のOB会、JリーグのOB会からも声かけてもらってるから、今、週末はほぼサッカー教室で埋まっとる」

■49歳にして、間もなく孫が2人に

 室積や東京、大阪、出身地の福岡の筑前町などを転々としながら、ホテルや知人宅で寝泊まりし“起きたいときに起きて、寝たいときに寝る”生活をしているそうだ。

「東京では、このそばにある、フットボールブランド『gol.(ゴル)』のアパレルメーカー『株式会社ゴルジャパン』の企画するサッカー教室やYouTube企画で海外に連れて行ってもらったり、お世話になっています。社長が名波浩さんの後輩で、サッカー大好きで飲み友だちやから」

「嫁サンも自分の実家行ったり、子どもが帰国したときは面倒を見に東京のほうへ出て来るし、夫婦でそれぞれあちこち行ってる」

 27歳の長女は結婚し、会社員の夫の仕事の関係で米カリフォルニア暮らし。21歳のプロテニスプレーヤーの次女は米カンザス大学3年生だ。

「2年前、長女に女の孫が生まれた。今は2人目がお腹にいるって(笑)」

 2人の孫を連れての長女夫婦の帰国を、楽しみにしている。

(取材・文=中野裕子)

▽久保竜彦(くぼ・たつひこ) 1976年6月18日福岡県朝倉郡筑前町生まれ。92年、筑陽学園高校を卒業しサンフレッチェ広島入り。03年、横浜F・マリノス移籍し、日本年間最優秀選手賞受賞。日本代表のフォワードとしても活躍した。横浜FC、サンフレッチェ広島、ツエーゲン金沢と移り、36歳でプロ引退。

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