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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみと全米OPペア実現へ 錦織圭は「ミックスがテニス発展の原点」だと理解している

公開日: 更新日:

「シングルス予選の日程はともかく、なおみちゃんのファッションにどう合わせようか、そのことで頭がいっぱい」

 男女混合では、パワーのある男子が女子を狙い撃ちする手もあるが、あからさまにそんなことはしない。ただ、手加減すれば相手女子に逆ネジを食らう。いかにスマートに、いかに美しく、いかに和やかに男女共同を実践するか……錦織はうまいかも知れない。

 ダブルスの魅力はスピーディーな展開だから特にウィンブルドンで人気があり、クレーコートの全仏ではあまり人気がない。

 いまテニス界が固唾をのんで見守っている“事件”に触れておく。

 1997年全仏のミックスダブルスで優勝した平木理化さんが詐欺容疑で逮捕された。本人は完全否定しているという。白石正三(故人)に師事したこともある杉村太蔵氏は「テニス選手全員が絶句している」と語ったが、テニス界のショックは、彼女が全仏のミックスダブルス優勝者だったからではない。彼女がまだ携帯やパソコンの出始めの頃に協会に頼ることなく世界に挑戦した決意と知恵を誰もが知っているからだ──冷静に見守りたい。

 あの年の全仏ではグスタボ・クエルテンが初優勝し、ミックスは女子決勝の後に行われ、スタンドはガラガラだった。

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