(3)吉田正尚が松井巨人“ご祝儀補強”に急浮上! 年俸28億円の大物獲りで問われる球団の本気度
親会社の後押しを含む資金面の覚悟、米球団との調整
そんな指揮官を親会社、球団は全力でバックアップする方針だ。山口寿一オーナーは松井監督の就任会見で、「球団の総力を挙げて強い巨人の復活を目指す」と宣言した。新監督が若手を育てながら勝負もできるよう、不足する戦力を整えることこそが、親会社や球団の仕事ということだろう。
「その最大のターゲットが吉田だというのです。オリックス時代に2度首位打者に輝いた打撃技術は折り紙付き。今季メジャーでも297打席で三振はわずか33。長打力があり、走者をかえす確実性を求める巨人打線において、ぜひとも欲しい存在です。走塁に関しても決して手を抜かないフォア・ザ・チームの精神は、WBCでのプレーを見ても一目瞭然で、松井監督が求める野球観にもフィットしそうです。ただし、吉田の獲得には、親会社の後押しを含む資金面の覚悟、米球団との調整、本人への説得が必要になる。どれひとつ欠けても成立しない大仕事といえます」(在京放送関係者)
松井監督は就任会見後、「一軍の監督をやって目標はやっぱり、それはセ・リーグ優勝と日本一しかないですよ。セ・リーグで目標の半分、日本一で100%」と言い切った。若手の育成と目先の勝利。その両立は容易ではないが、黄金時代構築という使命を成し遂げるためには、吉田のような主軸を担える打者のピンポイント補強も欠かせない。
実際、V9時代も生え抜き一辺倒ではなかった。川上哲治監督は、国鉄の大エースだった金田正一をはじめ、吉田勝豊(東映)、高倉照幸(西鉄)ら他球団の主力を補強。V9後も張本勲(日本ハム)を獲得するなど、外部の血を入れていた。
吉田正尚獲得の成否は、松井体制を本気で支えるという親会社、球団の総力を示す試金石となりそうだ。 (つづく)


















