正木智也の劇的サヨナラ弾を生んだ「慶応打法」 ソフトバンク3連勝で日本シリーズ連覇に王手
慶応ボーイが華麗に決めた。
ソフトバンクが27日の日本シリーズ第3戦でDeNAに劇的なサヨナラ勝ち。3試合連続で延長戦を制し、日本シリーズ連覇へ王手をかけた。
同点の延長十回1死から、正木智也(26)がルイーズの3球目ツーシームを豪快にかちあげ、左翼のテラス席に突き刺した。
「甘い球を仕留めることだけ考えた。(本塁で)みんな待ち構えてくれて本当にうれしかった」
昨季受けた左肩の手術を乗り越えた今季は、主に1番として101試合に出場し、打率.274、28本塁打、59打点でリーグ3連覇に貢献。球団記録を更新する7本の先頭打者本塁打を放つなどブレークを果たした。
慶応高から慶大へ進み、2021年ドラフト2位でソフトバンクに入団した右の長距離打者。母校の慶応は横浜の県内連勝記録を止め、関東大会4強。来春のセンバツ出場を当確としている。
神奈川の高校野球関係者がこう明かす。
「慶応高校はこれという打者には、フルスイングで遠くへ飛ばす練習を徹底させます。三振も凡打も同じという考えで、空振り三振は怖がらず、長打を狙えという教え。正木は中学の世田谷西リトルシニア時代から有名だった。東京や神奈川の強豪校はどこも欲しがった強打者だが、高校通算50本塁打だから、慶応の指導が合っていたんじゃないか。同じ慶応から慶大出身でソフトバンクの同僚・柳町達(29)は昨季最高出塁率のタイトルを獲得し、チームトップの129安打。タイプは違うが、2人は『フルスイングしながら確実にコンタクトする』という“慶応打法”を体現しています」
正木はお立ち台で「(サヨナラ本塁打は)たぶん人生初。打った瞬間は入ると思わなくて、二塁へ行かなきゃと思って全力疾走していたので、あまり味わえなかった」と白い歯を見せた。
生粋の慶応ボーイの一撃で、ソフトバンクが日本一へあと1勝とした。


















