「探偵はパリへ還る」レオ・マレ著 田中裕子訳

公開日: 更新日:

「探偵はパリへ還る」レオ・マレ著 田中裕子訳

 第2次世界大戦中、ドイツ軍の捕虜となった探偵のビュルマは、記憶喪失に陥った捕虜の死に立ち会う。男は「エレーヌに伝えてくれ、駅前通り120番地」と言い残し息絶える。収容所を出てパリに戻る列車に乗ったビュルマは、深夜、停車したリヨンのペラーシュ駅でかつての助手コロメルを見かける。気づいたコロメルが何かを伝えようとした寸前、撃たれ死ぬ。コロメルの最後の言葉も「駅前通り、120番地」だった。リヨンにとどまり調査を始めたビュルマは、電報でパリの情報提供者に駅前通り120番地を監視して住人の情報を知らせるよう要請。翌日届いた返信には「駅前通りに120番地はない」と記されていた。

 1943年に発表されたフランスの記念碑的ハードボイルド小説。 (新潮社 825円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が参院自民にイライラMAXで爆発寸前! 予算案の年度内成立断念で身内に八つ当たりの醜悪

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  4. 4

    武豊プロミストジーンを勝利に導く「第3回兵庫女王盃(JpnⅢ)」~園田競馬

  5. 5

    地方での「高市効果」に限界か…東京・清瀬市長選で自民現職が共産候補に敗れる衝撃

  1. 6

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 7

    第2子妊娠の倖田來未が18年前の“羊水発言”蒸し返されるお気の毒…SNSには「擦られすぎ」と同情の声

  3. 8

    ナフサ供給に暗雲で迫る医療危機…それでも高市政権「患者不安」置き去りの冷酷非情

  4. 9

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  5. 10

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方