「スクイズ・プレー」 ポール・ベンジャミン著 田口俊樹訳

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 私立探偵のマックスの事務所を元大リーガーのチャップマンが訪ねてくる。

 5年前、スーパースターだった彼は、その絶頂期に交通事故で片脚を失い、選手生命を絶たれた。しかし、野球を離れても、さまざまな活動を続け、上院議員の次期候補にもその名を連ねている。

 チャップマンの依頼は、2日前に届いた殺人をほのめかす脅迫状の件だった。脅迫状には5年前の約束を果たすよう書かれていたが、彼にはその約束に覚えがなく、差出人も見当がつかないという。

 数時間後、動き出したマックスの前に、巨漢の2人組が現れ、チャップマンの件から手を引くよう脅される。さらに、チャップマンの妻が面会を求めてきた。

 純文学作家ポール・オースターが別名で発表した長編ハードボイルド。

(新潮社 880円)

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