疑惑隠し、失政隠し、卑しい打算 世紀の自己都合解散に批判噴出

公開日: 更新日:
年頭会見ではウソ八百(C)共同通信社

 唐突な通常国会冒頭解散報道でハッキリわかった高市首相の浅ましい正体。「今なら勝てる」「先送りするとヤバい」という自己都合。前言を翻し、国民生活を犠牲にし、統一教会との説明もせず、対中失策も詫びず、目くらましで大勝の思惑。そうは問屋が卸すものか。

  ◇  ◇  ◇

 読売新聞が唐突に報じた通常国会冒頭解散報道--。真偽について、高市首相は一言も発していないが、永田町ではすでに選挙に向かって皆が走り出している。読売によれば、高市は高支持率を背景に「責任ある積極財政」などの経済政策を問う気らしいが、それならば、その政策を裏付ける予算案を成立させてからにして欲しいものだ。

 報道にあるように1月23日通常国会冒頭解散だと1月27日公示、2月8日投開票か、2月3日公示、2月15日投開票になる。いずれにしても、予算案の年度内成立は厳しく、暫定予算を組まざるを得なくなる。

 再三、「国民に物価高対策や経済対策の効果を実感していただくことが大切」などと言っていたくせに、嘘も方便だったということだ。

 永田町には「解散については首相は嘘をついてもいい」などという勝手な不文律があるらしいが、高市の場合、ノラリクラリとゴマカすのではなく、明確に否定してきただけに、整合性を問われることになる。さっそく野党からは「物価高対策と言いながら政治空白をつくる。理屈も大義もない」(立憲民主党野田佳彦代表)という批判が出ている。自民党内でも根回しした様子はなく、党幹部からも戸惑いと憤りの声が噴出している。解散権の乱用は歴代自民党政権の常套手段だが、それなりに「大義」は探してきたものだ。こんな身もフタもない解散は前代未聞だ。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,565文字/全文3,287文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 3

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  4. 4

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  5. 5

    ベタ折れで肝いり法案断念の維新 吉村代表と馬場前代表にミゾで「国会組」vs「大阪組」のバトル勃発

  1. 6

    国会嫌い高市首相「2つの疑惑」からの逃げ切りも画策…逆ギレから3週間、「秘書陳述書」提出の動きなし

  2. 7

    “スジ悪”すぎる副首都法案のボロが露呈…国会審議で維新の「大阪ありき」に集中砲火

  3. 8

    高市政権“国会破壊”の裏返し…定数削減法案めぐり参政党・神谷代表が「神質疑」と絶賛される世も末

  4. 9

    もはや「遅すぎる」飲食料品の消費税減税…異論噴出と政局化で国民会議は空中分解

  5. 10

    機微情報ダダ漏れだけじゃない「個人情報保護法」改正の罠 高市政権が経済界の言いなりで法案に“大穴”が

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女性を巡る愛憎より友情が勝った永遠のバディー

  2. 2

    萩本欽一〈27〉坂上二郎さんは一番特別な人。あのボケは誰にもできないよ

  3. 3

    かつての「打率4割男」は期待外れで戦力外…西武・林安可は母国・台湾野手の低評価を覆せるか

  4. 4

    佐々木朗希と山本由伸は“抱き合わせ”だったのか…ドジャース入りの裏で「謎の日本人」が暗躍

  5. 5

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  1. 6

    佐々木麟太郎に「個別育成プログラム」…マーリンズ入りには低予算球団ならではの“うまみ”あり

  2. 7

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  3. 8

    佐藤二朗vs橋本愛ハラスメント騒動は「文春嫌い」「フジテレビ嫌い」「共産党嫌い」が絡み合うカオスに

  4. 9

    (3)「森保監督は『指揮官に必要な冷徹さ』を確固たる信念として持っています」

  5. 10

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁