「昭和芸能史 傑物列伝」鴨下信一著

公開日: 更新日:

<美空ひばりと国民栄誉賞>

 テレビ界の大御所が、国民栄誉賞を贈られた往年の大スターたちの足跡をたどり、その芸の本質を考察した芸能本。

 平成元年に亡くなった美空ひばりの国民栄誉賞受賞が決まったとき「生前にあげておけばよかったのに、申し訳なかったと、日本人皆がいっているような感じだった」と述懐。なぜならこれほどいじめられた人もいないからだという。

 少女歌手時代に人気がありながら嫌悪された理由、そして家族への非難を彼女に転化する世間の背後にあった戦争の名残などを考察する一方で、人々を魅了したその歌声の秘密などにも言及。昭和の歌姫の人生に戦後の日本人の意識の変遷を重ねる。

 その他、長谷川一夫、森繁久弥ら5人を取り上げる。
(文藝春秋 790円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る