『抗がん剤10の「やめどき」』長尾和宏著

公開日: 更新日:

 抗がん剤は、すべての患者に平等に効果を発揮するとは限らない。“引き際”を見誤ると寿命を縮めたり、残りの人生をまっとうすることを妨げると本書は警告する。

 まずは、治療開始から2週間目に注意すること。

 体質に合わない場合、抗がん剤が脊髄に悪影響を及ぼし、赤血球や白血球が大幅に減少するのがこの頃だ。耐え難い副作用があるのに我慢して続けていると、後の治療に悪影響を及ぼす可能性もある。

 また、ファーストライン(最初の抗がん剤治療)が終了した後、医師にセカンドライン(違う種類の抗がん剤)を勧められた場合も要注意。セカンドはファーストよりも、治療成績や延命効果の期待値は低い。

 真実を知っておき、治療法を選択することが重要だ。
(ブックマン社 1333円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  3. 3

    【速報】髙橋光成がメジャー挑戦へ!ついに西武がゴーサイン、29日オリ戦に米スカウトずらり

  4. 4

    近藤健介「脇腹故障」と柳田悠岐「実戦復帰」が交互に訪れるソフトバンクの悲喜劇

  5. 5

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  1. 6

    高山正之コラム打ち切り…その前に週刊新潮がやるべきだったこと

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 8

    完全復活を遂げた吉田羊と"7連泊愛"中島裕翔の明暗…恋路を阻んだ"大物"による8年前の追放劇

  4. 9

    小泉純一郎と山崎拓が石破首相に授けた「郵政解散」の極意…旧安倍派残党は“抵抗勢力”、徹底締め上げ進言

  5. 10

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔