「奇跡の脳をつくる食事とサプリメント(上・下)」ジーン・カーパー著、丸元淑生訳

公開日: 更新日:

 発売以来10年以上読まれているロングセラーの文庫化。脳機能を左右する栄養素について詳しく解説している。

 成人の脳では1日に何千、何万もの細胞が死滅し、加齢に伴いそのスピードは加速。老年を迎える頃には最盛期の40%もの脳細胞が失われるといわれてきた。しかし近年では、脳に必要な栄養素をしっかりと取り続けることで、老化を最小限に食い止められることが分かってきた。例えば、トマトに多く含まれるリコペン。ケンタッキー大学の調査によると、1日16.5mgのリコペンを21日間摂取しただけで、血中の抗酸化機能が著しく高まり、脳機能の改善も見られたという。

 記憶力を回復させる葉酸、脳を活性化するセレンなど、脳に効く栄養素のすべてが分かる。
(角川春樹事務所 上巻857円 下巻762円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした