「遺伝子も腸の言いなり」藤田紘一郎著

公開日: 更新日:

「脳はバカ、腸はかしこい」などのベストセラーを持つ医師の新刊。がんなどの疾患に遺伝子が与える影響はたったの5%に過ぎず、残りの95%は生活習慣が影響し、その要となるのが腸であると唱えている。

 これは、最新の研究により明らかになってきた「エピジェネティクス(後天的遺伝子制御変化)」による考え方。先天的には同じゲノム(DNA塩基配列)でも、後天的な環境因子でゲノムが変化し、個々の形質が異なるというものだ。長年連れ添った夫婦が似てくるという現象があるが、これも食生活をはじめとする環境因子が影響して起こることなのだという。

 腸に負担をかける糖質やトランス脂肪酸を避けるなど、腸を元気にして遺伝子を変える工夫を伝授する。
(三五館 1200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  4. 4

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  5. 5

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  1. 6

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  2. 7

    参政党「参院選14議席」の衝撃…無関心、自民、れいわから流れた“740万票”のカラクリ

  3. 8

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  4. 9

    参政党・神谷宗幣代表「日本人ファースト」どこへ? “小麦忌避”のはずが政治資金でイタリア料理三昧

  5. 10

    ドジャースに激震!大谷翔平の“尻拭い役”まさかの離脱…救援陣の大穴はどれだけ打っても埋まらず