読書エッセー「ホンのひととき」を上梓した女優で作家・中江有里さんに聞く

公開日: 更新日:

 読書が苦痛になって、先へ進めなくなった経験のある人、結構いるんじゃないか。そんな人に中江氏は「併読」を勧める。

「一冊をずっと読んでいると、その文体に慣れすぎて飽きてくるときがありますよね。私はジャンルを変えて、3、4冊を併読しています。そうすると新鮮な気持ちで読める。眠る前は、ゆったりしたテンションのもの。長い移動のときは厚めの本にする。結果的に読み進めるのが速くなります。読書力って、筋肉と一緒で常に鍛えていないと衰えていく。読み続けていると、どんどん読めるようになります」

 最近、印象に残った本を一冊挙げてもらった。音楽系出版社の「モーツァルト家のキャリア教育」(アルテスパブリッシング)だそうだ。

「キャリア教育って最近の言葉じゃないですか。それが18世紀の天才音楽家とどうしてつながるのか。そこに興味を引かれました。モーツァルトのお父さんの話なんです。自分の仕事そっちのけで、息子の才能を伸ばすことに注力するんですが、息子に反発される。うまくいかないところに人間味があって。そういうヒューマンな読み方もできるし、天才の子どもを親はどう導いたらいいのかという教育論としても読める本でした」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  3. 3

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 4

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  5. 5

    SNSで大バズリ! 高市首相の「激ヤバ発言動画」発掘がブームに…中には悪質な切り取りも

  1. 6

    『ヘイ・ブルドッグ』ポールの見事なアドリブに感じるコーラスグループのすごみ

  2. 7

    有望高校球児の進路事情に異変! 青学大は「ドラフト指名と同等の価値」「明大より上」とプロスカウト

  3. 8

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  4. 9

    新庄日本ハム舵切り「2位シフト」 騙し騙し起用の万波中正をついに登録抹消

  5. 10

    東京・銀座、KK線再生で誕生、東京スカイコリドーは高さ8.5メートル天空の遊歩道