「『部下なし管理職』が生き残る51の方法」麻野進著

公開日: 更新日:

 管理職なのに“部下がいない”ため、“業績・成果責任がない”。そして、“権限がない”。大手企業には、このような「部下なし管理職」が一定の割合で存在する。そして、彼らの共通点が、会社の業績が悪化すれば真っ先にリストラの対象となるということだ。

 麻野進著「『部下なし管理職』が生き残る51の方法」では、40~50代に多い、部下なし管理職の実態を解説。そこで生き残るための知恵を伝授している。

 部下なし管理職に至るには、大きく3つの典型的なパターンがある。ひとつは、成績やマネジメントの不調、出向からの出戻りなどで形式的には横異動だが実際は降職というパターン。次に、事業の拡大がなく空きポストが不足してウエーティングのパターン。そして、会社の若返りのため役職を後進に譲らされた50代以降の部下なし管理職だ。

 出世さえ望まなければ、責任者の任を解かれた気楽な立場で、若いゆとり世代からすると一番就きたいポジションに見えるかもしれない。しかし、会社はシビアだ。「貢献度∨本人に支払っている人件費」となっていなければ、あっという間に退職勧奨リスト入りとなる。部下なし管理職になったことでクサり、わずかでも手を抜いた仕事をすれば、リストラまっしぐらだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗