「福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞」日野行介著

公開日: 更新日:

 原発事故後の自主避難者や放射線への感受性が高いとされる子どもを救うことを趣旨として作られた「子ども・被災者生活支援法」が、なぜ、どのように骨抜きにされたのかを検証したリポート。

 同法は理念だけを定め、被曝線量の基準や支援対象地域などの中身を決める基本方針の策定は、復興庁に委ねられた。だが、復興庁は成立から1年が経ってもその方針案を明らかにしなかった。そんな中、著者は同庁で被災者支援をしていた官僚が匿名で発信していた暴言ツイッターをスクープ。関係者や現場を取材して、方針案策定を先延ばしにする政府の思惑を明らかにする一方で、被災者支援のあり方を問う。

(岩波書店 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状