「インターネット・ゲーム依存症」岡田尊司氏

公開日: 更新日:

「大事なのは予防であり、教育です。幼児教育や小中学校の生活や保健、家庭科などの科目で、依存症の危険について早くから教え、子どもたち自身に考えさせることが、『予防ワクチン』になると思います」

 韓国では、依存症と診断された児童の4分の1に入院治療が施されている。中国では教育キャンプのための公的施設が全国に250カ所設置された。

「子どものインターネットゲーム使用については、国がその危険性をはっきりと告知して、本人や保護者だけでなく、提供する業者にも法律で一定の規制を義務付ける必要があります。中国や韓国は、ネットゲームの世界的なトップシェアをもっているにもかかわらず、自国でそうした規制を行っています」

 それに比べると、日本は無策に近い。既に依存してしまった場合、使わせない・やめさせる・取り上げるという対応では、逆効果になりかねない。

「具体的な対処法は個別に異なるので、親は専門医に相談したほうがいいですね。とにかく、まずは、ゲーム依存の危険性を大人が認識すべきです」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ