「長引く痛みの原因は、血管が9割」奥野祐次著

公開日: 更新日:

 肩や腰、膝などに長引く痛みを抱え、治療効果もないという中高年は多い。本書ではこれらの痛みに対し、ある原因を提示している。それは、“モヤモヤ血管”だ。

 放射線科医である著者が造影剤を用いてカテーテル治療を行っていた際、痛みを訴える多くの患者の患部に、非常に細くモヤモヤとした血管が密集していることを発見した。このような血管は、「血管内皮増殖因子(VEGF)」という物質が体内で過剰に増えることで発生。正常な酸素や栄養の供給ができない病的な血管で、VEGFはがん細胞や炎症の起きている部位で過剰に作られることが明らかになったという。

 自分でできるモヤモヤ血管の解消法や、ステロイドやヒアルロン酸注射による治療法なども紹介する。

(ワニ・プラス 830円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明