「叛徒」下村敦史著

公開日: 更新日:

 新宿警察署の中国語担当の通訳捜査官・七崎は、2年前、同じ仕事をしていた義父が取り調べ中に行った不正を見過ごすことができず告発する。法廷で違法行為を認めた義父は自殺。以来、同僚らの冷たい視線を浴び、妻との関係も悪化していた。

 ある日、歌舞伎町の路地で他殺体が見つかり、通報者の中国人・王の事情聴取に同席。王の話では逃走した犯人は、背中に龍が描かれた水色のジャンパーを着ていたという。帰宅した七崎は、無断外泊した中学生の息子・健太の部屋で王の証言通りの血まみれのジャンパーが隠してあるのを見つける。

 昨年度江戸川乱歩賞受賞作家の待望の第2作。

(講談社 1600円+税)


【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束