【ガラパゴスじゃぱん】日本製品は「ガラパゴス化」だと批判されるが実は企業体質までがそうなのではないか

公開日: 更新日:

「シャープ『液晶敗戦』の教訓」中田行彦著

 10年前、「世界の亀山モデル」として一世を風靡したシャープの液晶テレビ。しかしこの成功体験がアダとなり、堺工場への巨額投資がつまずきの石となる。著者はシャープの液晶技術の最前線を率いてきた元技術者。 液晶技術部門のトップを務めながらシャープ絶頂の04年に「技術経営」の専門家として大学教授へと転身。見ようによっては“うまく逃げおおせた”ともいえる立場だが、本書では「当事者にして観察者」という独自の立場からシャープ痛恨の失敗例を分析。日本企業得意の「すり合わせ」をいかにグローバル化するかを説いた終章が面白い。(実務教育出版 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも