【ガラパゴスじゃぱん】日本製品は「ガラパゴス化」だと批判されるが実は企業体質までがそうなのではないか

公開日: 更新日:

「日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが 低いのか?」ロッシェル・カップ著

 終身雇用や年功序列制はかつて「日本型」の成功の秘訣として大いにもてはやされた。しかし今、安倍政権が躍起になっているのは非正規雇用の拡大。要は「日本型」は非効率で士気の低い社員を「飼い殺す」だけの仕組みと見られているのだ。

 本書は日本企業のコンサルタントを長年務めたアメリカ人による提言。終身雇用は確かに非効率とする一方、「能力別査定」なども過剰な圧迫を社員に課すものとする。上司世代が長年の労働慣行に漬かりきってきながら、部下たちにいきなりグローバル化を押しつけようとする日本企業の在り方が社員のモチベーションを低めているのだ。(クロスメディア・パブリッシング 1680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差