「悪声」いしいしんじ著

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 廃寺の苔の上に捨てられていた乳児〈なにか〉。彼が泣くと堂の中から現れる白いパジャマの女に乳を与えられて生き延びるが、数週間後、近所の農民に発見され、子どものない夫婦に育てられた。中学生になった〈なにか〉は音楽の教師と出会い、歌いだす。彼が歌うと、聴いている者には見えてはいけないものが見え、聴こえてはいけないものが聴こえる。彼は乞食坊主の寺さんの般若心経にわれ知らず唱和したことをきっかけに、寺さんと廃寺で暮らすことになる。やがて、アムステルダムから来た寺さんの双子の弟父娘と、教会でライブを行うことに……。

 不思議な声で聴く者を魅了する少年の物語。(文藝春秋 1800円+税)

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