「悪声」いしいしんじ著

公開日: 更新日:

 廃寺の苔の上に捨てられていた乳児〈なにか〉。彼が泣くと堂の中から現れる白いパジャマの女に乳を与えられて生き延びるが、数週間後、近所の農民に発見され、子どものない夫婦に育てられた。中学生になった〈なにか〉は音楽の教師と出会い、歌いだす。彼が歌うと、聴いている者には見えてはいけないものが見え、聴こえてはいけないものが聴こえる。彼は乞食坊主の寺さんの般若心経にわれ知らず唱和したことをきっかけに、寺さんと廃寺で暮らすことになる。やがて、アムステルダムから来た寺さんの双子の弟父娘と、教会でライブを行うことに……。

 不思議な声で聴く者を魅了する少年の物語。(文藝春秋 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網