【特別編】これが一行でヒットを生む法則

公開日: 更新日:

「1行バカ売れ」川上徹也著 角川新書

 キャッチコピーはとてつもなく大切だ。私がそう認識したのは、いまから12年前、自著の「年収300万円時代を生き抜く経済学」が、文庫版も含めると40万部以上の大ヒットとなったときだった。

 それまでの私の著作は、数万部売れたら御の字だった。だから大ヒットは、百パーセント、タイトルのおかげだと思っている。実はこの本は、直前まで「新たな二重構造を生き抜く経済学」というタイトルだった。印刷に入る直前、編集者から「いいタイトルを思いついた」という電話がかかってきて、急きょ、変更したのだ。そのとき、私も少し売れるかなという予感がした。その後、「年収300万」は流行語大賞のトップテンに選ばれた。

 本書は、たった1行で大ヒットを生み出したキャッチコピーの法則を明らかにしている。ただし、本書が優れている点は、短いフレーズで、心をわしづかみしてしまう珠玉のキャッチコピーが、ふんだんに事例として掲載されていることだ。

 読者の興味をそいでしまうので、少しだけ本書が取り上げているキャッチコピーを紹介すると、「芸能人は歯が命」「鳥取は、スタバはないけど、スナバがある」「千年に一人の逸材」などだ。こうしたキャッチコピーが、どのように生まれ、どのように人々の行動に影響を与えたのかを、本書は軽快な筆致でつづっている。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”