「覚悟のすき焼き」宇田川悟著

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 音楽プロデューサーの松任谷正隆は、子どものころ、給食が苦手だった。みんなの目を気にしながらご飯を食べるのが苦痛で、今でもひとりでレストランに入れない。

 そんな彼のためにふだんは妻の由実さんが料理を作ってくれるが、彼女がツアーなどで留守のときは、冷蔵庫を満杯にしているお取り寄せ食品でしのいでいる。

 作家の吉本ばななの家では、一時期、父・隆明が子どもの弁当を作っていたが、姉が弁当箱を開けたら3分の2がイチゴ、3分の1がご飯で、オカズなしだったときも。そんな隆明の最後の晩餐は「どん兵衛」だった。

 他に見城徹、大岡玲など、13人の著名人が繰り広げるユニークな食談義。(晶文社 1600円+税)



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