「道徳の時間」呉勝浩著

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 T県鳴川市で変な事件が続いた。小学校で飼われていたウサギが車にひかれたり、幼稚園児が接着剤で両手を鉄棒にはりつけられた現場に、「生物の時間を始めます」「体育の時間を始めます」というメッセージが残されていたのだ。その後、陶芸家が死亡したが、「道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?」という落書きが見つかり、同一犯の疑いが出てきた。その頃、ビデオジャーナリストの伏見に仕事の依頼がくる。13年前、鳴川市で講演中に教育界の重鎮が刺殺された事件をドキュメンタリー映画にするというのだ。そのときの犯人は「これは道徳の問題なのです」と語った。

 第61回江戸川乱歩賞受賞作。(講談社 1600円+税)

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