「赤い博物館」 大山誠一郎著  

公開日: 更新日:

 捜査1課の巡査部長・寺田聡は、容疑者の自宅に捜査資料を置き忘れるという大失態を犯したため、警視庁付属犯罪資料館に左遷された。館長の緋色冴子と品川署に15年前の事件の証拠品を受け取りに行ったとき、確認作業の際に冴子が興奮の色を見せる。それは大手の製パン会社の社長が殺された事件だった。商品のパンに針を刺すと脅迫され、犯人の要求した5億円を持って指定された廃屋に入った社長が姿を消し、荒川の河川敷で死体となって発見されたのだ。冴子はこの事件を再捜査すると宣言する。(「パンの身代金」)

 謎の美人館長と左遷された巡査部長が活躍する警察小説5編。(文藝春秋 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず