「にょにょにょっ記」穂村弘著 フジモトマサル画

公開日: 更新日:

 7月24日、「主婦の腿」からのお知らせ、というメールが届いて、著者はもわもわした気持ちになったという。

「サタンの爪」なら「悪のなかの悪」だし、「クレオパトラの瞳」なら「美のなかの美」だ。「娼婦の乳首」なら「エロのなかのエロ」だから分かる、と考えたとき、腑に落ちた。「主婦の腿」は「曖昧なエロのなかの曖昧なエロ」だと。「サタン」でも「クレオパトラ」でもない「主婦」の、「爪」でも「瞳」でもない「腿」の曖昧さがポイントなのだ。「悪」や「美」と違って「エロ」は突き詰めればいいものではないという、このネーミングの逆転の発想に著者は感銘を受ける。

 歌人が日常を独特の視点でつづった絵日記。(文藝春秋 1500円)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    事故現場の路上で開胸手術!心停止を救った医師に称賛の声

  2. 2

    安倍首相は真っ青「年金返せデモ」でよぎる“12年前の大敗”

  3. 3

    安倍政権が露骨スリ寄り 吉本興業と“ズブズブ”三文芝居

  4. 4

    「ドトールのコーヒーはスタバよりも安い」は本当か?

  5. 5

    日本人も加担 瀬取りの元祖は日朝諜報機関の“接触”だった

  6. 6

    低迷する「いきなり!ステーキ」 V字回復への起死回生策は

  7. 7

    全米爆笑!バスに乗り遅れ学校サボった男の子の“弁明書”

  8. 8

    「集団左遷!!」福山雅治さんに心配してもらった大人の部活

  9. 9

    巨人・小林「銀さんに全部負け」直撃取材に“弱気発言”連発

  10. 10

    特攻兵士が残した「全体主義の国家は必ず敗れ去ります」の言葉

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る