時代劇の中にタイムスリップしよう編

公開日: 更新日:

「鯨分限」伊東潤著

 鯨組棟梁の嫡男、太地覚吾は数えで12歳のとき、初めて鯨船に乗った。三十余の船に乗り込んだ男たちは抹香鯨を追い、網を打つが、気性の激しい鯨は網を振りほどいて逃げる。海中に潜った鯨を一瞬見失ったが、突然周囲の海水が持ち上げられ、船は鯨の背から転がり落ちた。自分に向かって突進してくる鯨がきれいな目をしているのに気づいた覚吾は、この鯨と勝負しようと思ったとたん、気を失う。

 5年後、父の死で覚吾は家督を継ぐが、その頃は未曽有の不漁に襲われ、分限といわれた太地家も傾き始めていた。

 紀州の捕鯨集団を率いて、激動の時代を駆け抜けた男を描く。(光文社 1700円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網