「エラい人にはウソがある」 パオロ・マッツァリーノ著

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 孔子といえば反射的に「論語」を思い浮かべるが、実はこれは孔子の著作ではなく、弟子が書いた孔子の言行録なのだ。法律に関する最高責任者に抜擢されたというサクセスストーリーも捏造である可能性が高い。日本で最初に孔子を紹介したのは「今昔物語」だが、実は孔子をバカにしている。馬が垣根から首を出しているのを見て、孔子が「牛がいる」と言うので弟子が首をかしげると、「午」という字の上に首が出れば「牛」になると、ほとんどおやじギャグのようなことを言ったというトホホなエピソードが紹介されているのだ。〈ありのままの孔子〉の姿を教えてくれるウンチク本。(さくら舎 1400円+税)



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