「人類を変えた素晴らしき10の材料」マーク・ミーオドヴニク著 松井信彦訳

公開日: 更新日:

 著者が大学院生のころ、映画を見に行ったら、「なんで近ごろの菓子はみんなプラスチック袋入りで売られている?」と男がぼやいていた。それは違う。あらゆる材料のなかでいちばん映画館に存在する権利があるのはプラスチックなのだ。実はプラスチックは、ビリヤードのボールが象牙で作られていたころ、象牙が高騰したため、象牙に代わる材料を発明した者に1万ドルの賞金が供されたことがきっかけで生まれた。映画のフィルムもこの軟らかくて透明な材料でできているのだ。

 他に、ローマ人が水道橋や船を造る材料となった鉄と鋼鉄などの材料を、ロンドン大学「材料と社会」学部の教授が紹介。(インターシフト 2100円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動