「『30万人都市』が日本を救う!」田中秀臣編

公開日: 更新日:

 日本経済復活の処方箋を論じた鼎談集。

 日本経済の現状は、国内的には消費税増税による経済失速という「国内不均衡」、国外では中国のバブル崩壊など国際経済縮小の危機という「国際不均衡」の状態に直面していると総括。このような経済不安定化の中で、日本経済が復活するためにデフレ脱却と連動する形で地方経済の再構築が不可欠であると論者らは指摘する。安倍政権が掲げる「地方創生」や財政出動は、旧来型の公共事業依存、あるいはばらまき政策への回帰にすぎないのではないかと批判。その上で、東京から地方郡部へ、ではなく、東京と地方郡部から中核市・政令市へ人口を分散する「30万人都市の創生」のために資本とインフラを集中すべきと提言する。(藤原書店 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ