「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」蓮池透著

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 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)の元事務局長が、拉致問題に関わる政治家らの裏切りや打算を告発したインサイドストーリー。

 その最たる人物は、2002年、官房副長官として小泉首相の電撃訪朝に同行、拉致問題を追い風にして首相に上り詰めた安倍首相だと断罪。安倍首相は、当初から北朝鮮に強硬姿勢を取り続けているかに見えるが、当時は平壌で日本人奪還を主張するわけでもなく、著者の弟夫婦ら一時帰国の名目で日本に戻った拉致被害者5人を北朝鮮に戻すことを既定路線として主張していたという。

 他にも利用目的で被害者家族に接近してくる政治家やマスコミ、そして「家族会」や「救う会」の内幕まで、知られざる日朝交渉の裏側を暴露。(講談社 1600円+税)



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