「 亡者たちの切り札」藤田宜永著

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 修理を依頼されたマスタングのテストランをしていた氏家豊は、旧友五十嵐の娘・香織が目の前で拉致されたのを見て追跡したが振り切られた。五十嵐にかかってきた脅迫電話から監禁場所を突き止めた氏家は無事、香織を救出する。

 数日後、氏家がアパートのドアを開けると、銃を構えた男が立っていた。5日間、監禁された後、解放されたが、その見返りに、銀行員の五十嵐は不正融資を強いられたらしい。そして、かつて事業に失敗した氏家に5000万円融通してくれた元妻の兄・富沢が死体で発見された。事態はバブル時代の政界の闇と絡まり合って展開していく。

 疾走するハードボイルド・サスペンス。(祥伝社 1850円+税)

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