「スマホ断食」藤原智美氏

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 ある日、目黒駅のホームを歩いていた著者は、信じられない光景を目にしたという。

「おじいちゃんがスマホをやりながら歩いていたんです。すると、電車を待っていた若い女性にぶつかった。そうしたら何と言ったと思いますか。女性に向かって『チキショー』と言って去っていった。スマホが暴走の引き金になっている。“スマホ歩き”ならぬ、“スマホ暴走”ですよ」

 ベストセラー「暴走老人!」の著者が、今回取り上げたのは、スマホだ。インタビュー当日は、くしくも世界を席巻しているスマホ用ゲーム「ポケモンGO」のダウンロードが、日本でも開始された日だった。

「ポケモンは街という公共空間をゲーム化しているわけです。例えば公園は、もはやポケモンを探すための装置です。遊具に乗ったり、鬼ごっこをしたりして遊ぶという機能はなくなるかもしれない。今後、日常生活や社会がスマホによって、どんどんゲーム化される可能性は高いです」

 生活も完全に乗っ取られている。老いも若きも、朝起きたらまずはLINEをチェック。学校や会社への行き帰りもLINEやゲーム、ネットサーフィンをし、家に帰ってきたらその続きだ。

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