「『母と子』という病」高橋和巳著

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 生まれてきた子供は、母親との関係を軸にして人生を学ぶ。そこで学んだ基本が、その後長く人生の土台となる。精神分析学者ボウルビィが提唱した愛着理論によれば、1歳から2歳までの間に母親か、それに代わる養育者から学んだ心の基本位置は、生涯大きく変わることがないとされている。人が抱えている心の在り方や、「生きにくい」という感覚の根っこには、母親から学んだその心の位置が関係しているという。

 本書は、母親を「豊かな愛着関係がある」「愛着関係が不十分」「愛着関係が作れない」の3タイプに分け、それぞれに育てられた子供がどのような心の病になるのか、症例を取り上げながら分析し、その処方箋を説いたメディカルエッセー。(筑摩書房 820円+税)

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