「『母と子』という病」高橋和巳著

公開日: 更新日:

 生まれてきた子供は、母親との関係を軸にして人生を学ぶ。そこで学んだ基本が、その後長く人生の土台となる。精神分析学者ボウルビィが提唱した愛着理論によれば、1歳から2歳までの間に母親か、それに代わる養育者から学んだ心の基本位置は、生涯大きく変わることがないとされている。人が抱えている心の在り方や、「生きにくい」という感覚の根っこには、母親から学んだその心の位置が関係しているという。

 本書は、母親を「豊かな愛着関係がある」「愛着関係が不十分」「愛着関係が作れない」の3タイプに分け、それぞれに育てられた子供がどのような心の病になるのか、症例を取り上げながら分析し、その処方箋を説いたメディカルエッセー。(筑摩書房 820円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「栄冠は君に輝く」熱唱 久志モデル伊藤久男の数奇な人生

  2. 2

    中国の“弱点”三峡ダムが決壊の危機…世界中で株価の暴落も

  3. 3

    ガッキー知人が悩み明かす「実年齢とのギャップに違和感」

  4. 4

    広瀬すず「嫌いな女優」2位 松田聖子バッシングとの酷似点

  5. 5

    阪神・矢野監督のトンチンカン采配 ボーア来日1号帳消しに

  6. PR
    在宅ワークにSOYJOYを激推ししたい理由

    在宅ワークにSOYJOYを激推ししたい理由

  7. 6

    小規模地震多発は不気味な予兆…「大地震の相場」の復習を

  8. 7

    末期がんで逝った父・三郎 唐沢寿明が演じたモデルと晩年

  9. 8

    金子ノブアキ演じた藤田嗣治とオペラ歌手・三浦環を結ぶ線

  10. 9

    しらじらしい決別 元産経記者ら応援団も安倍と共に去れ

  11. 10

    小池都知事の無策が招く第2波襲来 専門家に懸念も他人事

もっと見る