「40歳から眼がよくなる習慣」日比野佐和子、林田康隆著

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 人間が外部から受ける刺激のおよそ8割は、目からの視覚情報だ。目と脳の関わりも深く、脳の3分の1から2分の1の部位が、視覚情報の処理に使われているともいわれている。つまり、ものが見えにくくなると、視覚情報が減って脳が刺激を受けづらくなるということ。目の衰えは、脳の老化につながってしまうわけだ。

 40代以降は、多くの人に老眼や疲れ目の症状が表れ、若い頃と同じようにはものが見えにくくなる。これを年のせいだと諦めていては、脳の老化が加速することにもなりかねない。そこで本書では、目のアンチエイジングに役立つさまざまなトレーニングを紹介している。「指スライドトレーニング」は、目のすぐ前に親指を立て、爪を凝視したままで腕を伸ばし親指を1秒で素早く遠ざける。次に、3秒かけて親指を目に近づける。これを30回繰り返せばOKだ。水晶体の厚みをコントロールしている毛様体筋のストレッチになり、目の老化や眼精疲労の解消に効果を発揮するという。

 トレーニングはどれも3分程度でできる簡単なものばかりなので、オフィスでも取り入れやすい。目の老化を食い止めて、脳の若々しさを保とう。(青春出版社 920円+税)

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