読んで納得「異常気象本」お薦め5冊

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「気候変動で読む地球史」水野一晴著

 乾燥した砂漠地帯であるサハラのタッシリ・ナジェールには、その地に生息するにはそぐわないと思われるゾウやキリン、カバやサイなどを描いた8000~6000年前の壁画が残っている。普通ならサバンナにいるはずの動物の絵が、なぜ砂漠地帯に残されたのか。そこには地殻変動などを経てダイナミックな環境変化を遂げてきた地球の歴史があった。

 本書は、特に極度の低温や乾燥を受ける限界地帯の自然と植生を丹念に観察した地球史本。そこに現れる気候変動のサインをひろっていくと、そこから人間の生活にもたらされる変化が見えてくる。地球環境の変化と共に生存競争を繰り広げる植物や動物の変遷を追いつつ、激変をくぐりぬけてきた人類の歴史を俯瞰して考えることができる。(NHK出版 1500円+税)

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