読んで納得「異常気象本」お薦め5冊

公開日: 更新日:

「知識ゼロからの異常気象入門」 斉田季実治著

 このところ天気がおかしいのは感じているけど、難しいことを言われたってさっぱり分からんという人にオススメなのがこの本。気象予報士ならではの懇切丁寧な解説とユーモアたっぷりのイラストで、私たちの生活に大きく関わる天気に今何が起きているのか、今後どうなると予想されているのかが簡潔に分かるようになっている。

 例えば、大火山が噴火すると人は噴石や火砕流の影響を心配するが、実は気象にも大きな影響を与えることがわかっている。成層圏まで巻き上げられた噴煙が、雨に洗い流されずに長期間漂ってしまうため太陽光を遮り、地球に日傘がかかった状態になって気温が低下するのだ。

 ほかにも、最近よく聞く爆弾低気圧などの気象用語や、土砂災害や河川の氾濫、都市型水害などの身近で起きる可能性がある災害による天候の変化に対しての対策法も解説。

 天気予報を役立てて身を守る方法がよく分かる。(幻冬舎 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑