読んでおいしい最新グルメ文庫はこれだ!

公開日: 更新日:

「その手をにぎりたい」柚木麻子著

 1983年6月、仕事を辞め、栃木の実家に帰ることを決断した24歳の青子は、社長の近藤に送別会として銀座の「すし静」に連れて行ってもらう。同店は座るだけで3万円以上するという高級寿司店だ。近藤が注文したヅケのにぎりを職人の一ノ瀬が手のひらにのせて差し出す。職人の手からじかに受け取るのがこの店の流儀だった。

 そのにぎりを口にした青子は、これまで口にしたことのないおいしさに呆然となる。一ノ瀬のにぎった寿司をもう一度食べたいと痛切に感じた青子は、東京に残ると決め、不動産会社に転職。自分のお金で、数カ月に一度、すし静に通い始める。

 一ノ瀬に密かに思いを寄せながら、バブルの熱狂と崩壊に翻弄される青子の10年を描く長編小説。(小学館 570円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網