「パツキン一筋50年」秋本鉄次著

公開日: 更新日:

 著者の辞書では「パツキン」は「欧米女優」のことで、金髪男優に用いるのは誤用だという。そのパツキンのひとり、シャロン・ストーンは「硝子の塔」で「イエス」「ノー」「アイ・ドント・ノー」しか答えないという伝説を生んだ。14年ぶりの続編「氷の微笑2」については「キネマ旬報」の「ボックスオフィスレポート」で「非難よりも憐れまれるような評論……」とまで書かれたが、著者は「“半額”との見えないシールすら貼られた賞味期限ギリギリかすでに期限切れ」という指摘に、「肉は腐る手前が一番旨い」と反論する。パツキン原理主義者の映画評論家がパツキンに寄せる116の熱過ぎるオマージュ。(キネマ旬報社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた