「乳酸菌、宇宙へ行く」ヘルシスト編集部編

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 腸内フローラ(腸内細菌叢)の状態がヒトの健康に大きな影響があることが分かって注目されている。数十年前までは腸内細菌は〈単なる下宿人〉だと思われていたが、ヒトの常在菌として共生関係が生まれたことが明らかになり、「人間・腸内細菌」をワンセットで論じなければ〈人間の正体〉さえ判然としないという。

 宇宙飛行士が宇宙ステーションに長期滞在する時のリスクのひとつに、免疫機能の低下がある。乳酸菌は腸内環境を改善する機能があることから、現在、JAXAとヤクルト本社が共同研究として、宇宙飛行士の免疫機能を乳酸菌が回復させる効果があるか検証している。

 最新の腸内フローラ研究をリポート。
(文藝春秋 1500円+税)

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